2019/10/30

言葉のちから その146

言葉のちから     (姉のために)

 

こんにちは!! 

私は札幌に住む20歳の学生です。父、母、6歳上の姉と私の4人家族です。

私と姉は仲がいいんだけど、いっつもケンカばっかしてる、ごく普通の姉妹でした。

姉は私よりも体も大きくて、いっつもはしゃぎまわって怪我ばっかしているおてんば娘だったんです。

しかし、姉が中学生になってからだんだん体調が悪くなっていって、入退院ばっかり繰り返していました。 姉は頭がよかったんですが、体調のことを考え、近くの普通の高校へ進学しました。

しかし、薬を飲んでも、手術しても、入院しても体調はあまり良くなりませんでした。高校もあまり行けなかったのです、担任の先生方のお陰で何とか卒業でき、1年間浪人して、高校始まって以来の快挙で、第一志望の北海道大学に合格したんです。

自慢のおねえちゃんです? そして、大学に入ってから、なぜか体調も良くなってきて、本当に毎日イキイキしてました。 体弱いのに親から反対されてたサークルにも入って、毎週山登りしてたんですよ。

それですれ違いの生活が続き…

お姉ちゃんが大学2年の冬。 たまたまみんなの休みがあって、家族で小樽までドライブへ

1日いっぱいいろんなトコへ行っていよいよ帰るときに、免許とりたてで、たくさん運転したかった姉は、 『運転してかえる!!』…もちろん家族は大反対!! 

これで一気に姉の機嫌は最悪に… まぁいつものコトなんですけどね(笑) この日はこれでおわったんです。 そして次の日 お姉ちゃんから電話が… 『熱でたから迎え来て』

大急ぎで姉を大学まで迎えに行って、寝てたけど、ぜんぜん熱引かなくて、苦しがっていたので急遽夜中に救急病院へ。 でも普通の風邪と言われ、熱さましをもらって帰宅。

次の日、いつもかかっていた病院で精密検査したけど、やっぱただの風邪でした。

でも… その日の夜中、『背中が痛い』と泣き叫び再び救急病院へはんそうされました。

姉の声を聞いたのはそれが最後です。暴れるので麻酔を打ったらそこから意識不明。

脳死状態までなってしまいました。 お医者さんからは2~3日が山だと…

しかしおねえちゃんは頑張ってくれて4週間後にあった、私の誕生日を祝ってくれて、2日後に

お星サマになっちゃいました。 それから私の家族はみんなおかしくなってしまいました。でもわたしは必死に平然を装い、昔にみたいに戻りたくてがんばりました。 無事3週間後の高校入試もほぼ無勉だったけど合格 高校に入ってからお姉ちゃんの入院費を稼ぐために日々バイト…

気づけばどこにも進学できないほど学力はなかったんです。

今自分が何をしたいのか考え、昔にお姉ちゃんと約束した 『将来同じ病院で働こうね!!』

を思い出し、浪人を決意。 泣きながら講師の先生に事情を話し、応援してもらいました。

さすがに1年じゃ国公立は無理で2浪しました。2浪目のセンター試験後。 思ったよりもすっごく悪い点数で北大は無理といわれました。 でも『お姉ちゃんが卒業できなかったんだから私が絶対卒業する!!』とゆぅ決意が捨てられず、でも100%無理だし間に合わないのもわかっていて・・・どうしたらいいかわからなくて、泣きながら恩師に相談したんです。 そしたらそのときに話してくれたんです。

今日とゆう日は、昨日なくなった人がどうしても生きてみたかった日なんだって。

私はそれを聞いたとたん涙が止まりませんでした。

なんかもうひたすら涙が止まらなくて本当にそれから毎日頑張りました。

お姉ちゃんが何としてでも生きてみたかった、そんな今日を無駄に生きていいのか??

そんな今日を・・・・私がしっかりしなきゃお姉ちゃんだって悲しむぞ!!

 残念ながら北大は無理だったけど、第2志望の学校には合格しました。