2019/10/23

言葉のちから その139

言葉のちから  (関係の力)

 

人はひとりでは弱い存在です。しかし、自分のことを認めてくれる大切な人との関係性の力が働くとき、信じられないほど強く生きようとする力がわいてきます。

ここで詩集「電池が切れるまで」から最後の治療という詩を紹介しましょう。

 

 

最後の治療

それは、今まで以上につらい仕事で薬もいっぱい 

でもそれをのりこえれば元気になれる、病気が治る 

外に出てみんなに会える、家に帰れる 

いろんなやりたいことができる 

一人では乗りこえられないかもしれない 

だけど、手を伸ばせば先生がいて看護師さんがいて、 

家族がいて、みんながいて 

乗りこえていきたい 

乗りこえられる 

がんばりたい 

                詩集「電池が切れるまで」より

 

 

 

人間は弱い存在です。一人では乗りこえられないかもしれない...このような弱い存在です。しかし、手を伸ばせば先生がいて、看護師さんがいて、家族がいて、みんながいて....、だから、乗りこえていきたい、乗りこえられる、がんばりたいという力が与えられます。これが関係性の力です。