2019/10/16

言葉のちから その137

 

言葉のちから   【命を考える  その4】

 

ここでは、一つの詩を紹介します。詩集「電池が切れるまで」から「病気」というタイトルの詩です。

 病気

この病気は僕に何を教えてくれたのか

今ならわかる気がする

病気になったばかりの頃は

なぜ、どうして

それしか考えられなかった

自分のしてきたことをふりかえりもしないで

けどこの病気が気づかせてくれた。僕に夢もくれた

絶対僕には病気が必要だった。

ありがとう

            詩集「電池が切れるまで」より

 

病気になったとき、なんで私だけこんなに苦しまなくてはならないのだと思うことでしょう。

しかし、病気を通して新しい気づきがあったと言っています。病気は苦しいだけではなく、夢もくれた、僕には病気が必要だった、ありがとう。このように、私たちが生きていく人生において、失敗や挫折は、必ずしも負の部分だけではありません。そのことをとして学ぶことがあるということを大切にしていきたいと思います。