2019/10/7

言葉のちから その131

 

言葉のちから            【世界一かっこいい男】

 

 

運命ともいえる世界一かっこいい男との出会いは 朝6時前でした。

いつものように会社に行く準備をし、洗面所で化粧をしていました。

私の家の洗面所には小さな窓があって、お隣さんの ドアが見えます。

よく隣の家をたずねるお客さんの声 とかも聞こえるんですが、

その日聞こえたんです。

ある男性の声が・・・・・

 

「おはようございます」と。

そのあとはこう続きました。

「牛乳屋です。いつもありがとうございます。」

 

「おはようございます。牛乳屋です。いつもありがとうございます」おじさんの言葉は以上です。

 

窓を見てみると 隣のおばざんが出てきているわけでもない。

誰もいないドアに向かって牛乳のおじさんは 明るい声で「ありがとうございます」と言っていたのです。

心で思っていても、口に出すのさえ難しいのに 誰もいない場所で、でも相手がいると思って

感謝のことばを言う。

そんな人を私は初めて見ました。

感動して母や姉に言うと、おじさんはいつも そうしているとのこと。

おじさんがいつも感謝のことばを言っている

ことを実際に隣の家の人が知っている確率は

少ないと思います。

 

でも、私は、そんなおじさんを見て感動したので朝から いろんな人にいつもより元気に挨拶しているんです。見えない部分で幸せは広がっている・・・・そんな気がします。

 

誰かが見ているからやるのではなく、 自分がしたいからやる。自然にやる。

 

そういう姿は必ず誰かが見ていてくれるものだと、

そしてそういう行為は誰かに感動を与えている

のかもしれないと彼の姿を見て、そう思いました。

「ありがとう」ということ。

それは実に簡単のように思いますが、 誰もいない場所でも自然と感謝を言える。

そんなかっこいい大人がいることに万歳です!

彼と会えたことにありがとう