2019/6/22

言葉のちから その33

 言葉のちから  ( こんな先生 )

 

 僕がいちばん印象に残っているのは、小学三年生のとき教わった女性の先生です。

 

この先生は、とても優しかったし、人のいいところを見つけるのが、

とても上手かったように記憶しています。

 

その先生が担任になって、いちばん最初に話したことを、

僕はなぜだかいまも記憶しているんです。

 

「私は、皆さんと同じくらいの子どもがいます。

だから、皆さんのことを自分の子どものように優しく接したいと思います。

私は、皆さんに優しくしたいから、怒ることはあまりありません。

でも、私は、皆さんが、人を軽蔑することだけは絶対に許しません。

そのときは、心の底から皆さんのことを怒ります」

 

もちろん言葉は正確じゃないですけど、内容ははっきり覚えています。

 

で、結局その先生が怒ったという記憶はないんですが、

「人を軽蔑することだけは絶対に許さない」という言葉がいやに印象的で、

子どもながら、絶対人を軽蔑しちゃいけない、っていうのが心に刻まれました。

 

まあ、それは小学生のときですが、

高校でいちばん印象に残っているのは、

英語の先生で、

この先生は、授業が熱心な上に、話が面白かったです。

 

なんて言うんでしょう。

教壇にたってしゃべることが好きだって言うのが、

伝わってくるんですよ。

 

それだけ愛着を持って話をしてくれているから、

つい熱心に聞き入ってしまったというか。

 

この先生は、進路指導の先生でもあったので、

生徒の相談にもよくのっていて、すごく人気がありました。

僕は相談したことないんですけど(笑)