2019/5/29

言葉のちから その11

 

言葉のちから  【江戸の原点】

 

最後まで豊臣秀吉に抵抗していた小田原の
後北条氏を滅ぼした徳川家康。

徳川家康はそのごほうびに秀吉から土地をもらうことになります。
場所は関八州。
ど田舎です。しかも、それと引き換えに、家康が長年所領として管理していたホームグランド
駿河、遠江(静岡)、三河(愛知)、甲斐(山梨)、信濃(長野)
の5箇所を取り上げられてしまったんです。

アイツをこのままにしてはいずれ俺の天下が危なくなる……
豊臣秀吉が恐れたのは、徳川家康だったからです。

はい。こんな理不尽なことはあるでしょうか?
秀吉のためにがんばったら、そのごほうびだと言って
自分のホームグラウンドを全て取り上げられてしまったんです。
代わりに与えられた土地は、荒れ果てた超ど田舎。

家康は秀吉にこうつっかかります。
「関八州だと!!????」

自分の培った全てをとりあげられたうえ田舎へ飛ばされる。
普通、完璧にキレるところです。しかし、家康は違いました。
「はい。わかりました」と、
超田舎の関八州の整備を黙々と始めたのです。

当時その関八州は、ひどく荒れ果てた土地だったそうです。
ところが!


家康はその荒れ果てた土地を
世界最大の都市に育てあげたんです。



それが、江戸です。
これが東京の歴史の原点です。