2019/5/22

言葉のちから その7

 言葉のちから  【 「Heal」 癒しの語源から紐解く「心の癒し方」 】
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『春、夏、秋、冬』  一番大切な季節はどれですか?
どうです? 比較できませんよね?どの季節にも良さがあるし、そもそも役割が違いますよね。

ではもうひとつ質問。
『喜、怒、哀、楽』一番大切な感情はどれですか?
みんな「喜び」と「楽しさ」だけにしか価値を置かないけど、心理療法の世界は、喜怒哀楽、すべての感情を足すと「愛」になると言われています。

不安だって、悲しみだって、大切な感情なんです。感情のままに「行動」したときは、都合の悪いことも生じますが、「感情」自体には良いも悪いもないんです。すべての気持ちの総和が「愛」ですから。

だから、不安や嫉妬などの嫌な気持ちが生まれたら、その感情の存在をちゃんと認めて、
「いいんだよ。ここにいて」と心に居場所を作ってあげましょう。

すると、不安な感情が癒されていきます。

自分の嫌な感情を否定せず「いま、そう感じているんだね」って、ちゃんと心に居場所を作ってあげる。
すると、その嫌な感情はリリースされ、愛に溶け込むのです。
なぜなら、すべての感情を足すと「愛」になるんですから。
光の三原色、赤、緑、青、全部足すと何色になると思いますか?  白色になります。

「Heal(癒し)」の語源は「Whole」だと言われます。
「Whole」=「全体」(部分に分けない)、「まるごと」ということです。
「聖なる(Holy)」の語源も同じく、「全体(whole)」からきています。

全体性を取り戻したときに起きる現象が「Heal」(癒し)です。
すべての感情を素直に認められたとき 全体性を取り戻し、そこに「聖なる」「Heal」(癒し)が起きます。
哀しくなってもいいんです。不安になっても大丈夫です。
その嫌な感情を許してあげてください。
すると、その感情は「愛」にとけこみます。
自分のありのままの感情に素直に従うこと、だって、これが自分自身だということ。
そこから始めよう。

●Aiko McLean先生からのワンポイントLesson
「cour(心)」+「age(集合)」こころを全部集合させると「courage」=「勇気」になります。