2017/12/23

FRONT-RUNNERプロジェクト

    12月21日 FRONT-RUNNERプロジェクト (発生工学研究センター 若山先生)

「めざせ!FRONT-RUNNER」プロジェクトを開催しました。(平成29年12月21日)


  FRONT-RUNNER「先導者」

日本を 世界を リードする研究者が山梨大学にいる

  オリンピックを目指すなら、オリンピアンに聞け

  可能性を広げたければ、可能性を追求している先達に聞け

  進むべき道を明るく照らしてくれる先導者が、君の近くにいる


   このコンセプトのもと、高校生と本学 の研究者との「対話と交流による知的体験」の場をもつという取組の本年度第1回目を開催しました。平日の放課後、市内の高校から7名の参加者があり、本学発生工学研究センターの若山照彦先生と対話と交流を行いました。

 最初に、若山先生からセンターでの研究の概要説明がなされ、実験動物の蛍光を発するマウスを触る体験をしました。さらに、世界最大規模のマイクロマニピュレーター(卵や精子などに直接接触して処置を行う装置.例えば微細なガラス管などで核を取り出したり,移植したりの操作などを行う)がそろっている研究室や実験用のマウスの飼育施設などを見学しました。参加した高校生は、先生や大学院生の指導のもと実際にマイクロマニピュレーターの操作を体験しました。はじめてみる装置や、モニターに映し出される卵や精子、そしてそれを細かい操作で実験する手技に驚きの様子でした。

 そのあと、先生の研究室に招かれ、研究の成果に加えて失敗の経験など、出前授業などでは語られない自身の研究への思いを熱く語られました。高校生からは、それぞれFRONT-RUNNERプロジェクトに参加した動機を共有し、今後の研究の方向性や研究の中で苦労したこと、大学で学べる内容等双方向のやり取りが行われました。「この研究はいつ頃解明されますか?」という高校生の問いに、「解明されるのを待つのではなく、君自身が解明したらいい」という先生とのやりとりが印象的でした。

 その後、若山先生から「受講修了証」が一人一人に手渡され、記念写真を撮る等、とても和やかな雰囲気でプロジェクトが終了しました。

 今回、少人数で高校生と研究者が直接に対話し交流する取組は、大学の教育資源を相互に理解するだけでなく、加えて人の思いも交流できたという成果を生むことができました。