2020/5/29

大学とは何か 大学入試とは何か

『大学とは何か』 『大学入試とは何か』を問い始めて・・・
 
大学の授業も、そして大学も変わりました。
 
 4月に入学式を迎える予定だった新入生も、コロナの影響で外出自粛。
 そして、2ヶ月が過ぎようとしています。
 
 生活の不安、経済的な不安、先行きの見えない不安。
 
 それでも日常は流れています。 信号待ちをする人も、買い物で街を歩く人も、みんながマスクをする日常が来ることになるとは、一年前、井や半年前に誰が想像できたでしょうか・・。
 
 変化はいつも少しずつ訪れるはずでした。しかし、こんな急に世の中が変わるとはだれも想像できなかったはず。
 
朝日新聞EduAアドバイザーの中村正史さんは、このように書いてきます。
 
『新型コロナウイルスによる非常事態宣言で大学のキャンパスは封鎖され、多くの大学はやむを得ずオンライン授業に切り替えました。一時しのぎと思っている教職員が大半ですが、コロナがいったん収束しても再び流行する可能性があります。対面授業を前提としていた大学にとっては未曽有の危機です。

 オンライン授業への対応のスピード、熱意は大学・学部によってまちまちで、対面授業に近いインタラクティブな授業を展開しているところ、大学執行部からの指示で仕方なく形だけのオンライン授業をしているところ、対面授業が再開されるのをただ待っているところなど、取り組みの「格差」が広がっています。
 この差はどこから生じるのでしょうか。さまざまな大学の現場を取材していくうちに、興味深いことに気づきました。オンライン授業への対応、学費減免を求める学生への対応など、新型コロナへの対応は、ふだんは見えにくい大学の本音や本当の姿が出てしまいます。その大学が本当は何を大切にしているのかが白日の下にさらされるのです。

 大学教員はオンライン授業の経験などない人がほとんどで、Zoom を使うのも初めてという人ばかり。学生のWiFi環境や学内のLMSへの負荷など様々な課題に直面しました。
 しかし、やむを得ず取り組み始めた教員の中から「やってみたら意外に使える」「対面授業より効率がいい面がある」「今までの自分の授業とは組み立てをガラリと変えた」「自分の授業を見直すきっかけになった」といった声が出ています。
「今までは授業中に学生がこっちを見ているから、ちゃんと授業ができていると自分で思い込んでいただけではないか」と語る教員もいます。
 一方で、実験や実習、体育や実技にオンラインは向きません。そしてオンライン授業の最大の短所は、キャンパスで人と人とがつながる「場」が持てないことです。大学は授業以外にも大事な要素があります。結局、「大学とは何か」という問いに直面するのです。』
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「大学とは何か」という問いに、私たちは答えを探しています。
「大学入試とは何か」という問いのも答えを探しています。