2019/12/31

武田信玄公の「門松」

お正月といえば、「門松」
 
平安時代の「小松引き」に由来するとされています。
 
「門松」というくらいですから、松がその本体ですが、竹の形に武田信玄公が関係しています。
 下図のように、竹の先端部の形状は、斜めに切った「そぎ」と、真横に切った「寸胴(ずんどう)」の2種類があります。 一説では、「そぎ」は徳川家康が始めたもので、徳川家康の生涯唯一の敗北として知られる「三方ヶ原の戦い」(1572年)のあと、対戦相手の武田信玄に対して、次は斬るぞという念を込めたのが始まりとされています。
 
 そこで、山梨では信玄公が考案したとされる「武田流門松」が、山梨県庁と県議会議事堂の玄関前に1月10日まで飾られています。
 伝統の飾り方を後世に伝えようと、県造園建設業協同組合が昨年から制作したものです。組合や県によると、武田流門松は竹を水平に切り、「竹」より「松」(松平家)を低くするのが特徴。わら縄の化粧巻きは「武田菱」にするようです。