2019/10/29

ワインの「テロワール」の研究???

 ワインのスペシャリストを養成するワイン科学研究センターでは、「テロワール」を研究している。
テロワールとは、「その土地ならではの味わい」のこと。感覚的な気もするがそれを科学的に証明しようというもの。
 
 ワインは、一般的にブドウ栽培や土地や気候、栽培者の違いでテロワールが生み出されるとされる。 栽培地の違いでワインの香り物質に差が出るとのデータもある。
 
 そこで、山梨大学の果実遺伝子工学研究部門(この名称からスゴイ!)の鈴木先生らが着目しているものが、気候や土地などの外的要因ではなく、内的要因としての微生物の存在である。
 
 面白いのは仮説の立て方
 
「人も腸内細菌などの違いで体調が変わる。微生物にさらされている時間が長い植物で、違いが出てもおかしくないのでは」・・・
 
 そこで、土壌ではなく樹木内の微生物の違いを調べ始めた。
 そこで、気候や土壌が同じ条件の研究センター内の畑で育つ醸造用ブドウの甲州、シャルドネなどの4品種。 すると、品種によって特異的に生育する微生物が見つかった。
 
 さらに研究は続いている。
 
ワインの個性(テロワール)を解明するのは君かもしれない!
 
山梨は、「ワイン県」です。
 
10月26日 読売新聞の記事より