2019/9/10

「1万時間の法則」

 日の当たらない場所であっても地道に誠実に努力すれば、いつかきっと報われる。
 つまり、「世界は公正であるべきだし、実際にそうだ」と考える人がいます。
 入試でも同じ。  ”頑張った人が報われる”
 
 このような世界観を、社会心理学では「公正世界仮設」と呼びます。 この考えを提唱した人が、正義感の研究で有名なメルビン・ナーラーという人。
 
「努力すれば必ず夢はかなう。もし夢がかなわないのだとすれば、それは努力が足りまいからだ」というような極端な主張につながることもあります。
 
 皆さんはどうでしょうか?
 
「1万時間の法則」を知っていますか?
その根拠は
・大きな成功を収めた音楽家やスポーツ選手はみんな1万時間という気の遠くなるような時間をトレーニングに費やしている
・ビル・ゲイツは学生時代に1万時間をプログラミングに費やしている
・ビートルズはデビュー前に1万時間をステージでの演奏に費やしている
・一流のバイオリニストはみな、子ども時代に1万時間を練習に費やしている
などです。
 
時間さえかければ、努力さえすれば結果が伴うのでしょうか???
 
命題1:天才モーツアルトも努力していた
 
逆の命題は2・3のどちらでしょうか・・
 
命題2:努力すればモーツアルトのような天才になれる
 
命題3:努力なしにはモーツアルトのような天才にはなれない
 
学校の先生が皆さんに言う言葉「努力は報われる」について考えてみませんか?