2019/7/31

入試過去問活用宣言とは?

さて、長い雨の季節から暑い夏に
 この時期の山梨は夕立がやってきて、夕方から朝方にかけて涼しさが少しだけ戻ってきます。受験生の皆さん、熱中症には気をつけながら勉強には熱中しましょう(^^;)
 
 毎年入試問題のミスや過去問の流用、類似問題など入試の問題作成も大学の担当者は大変です。近年は、入試問題を外注(予備校や受験産業へ依頼)することも多くなりました←お私立大学のケースですが。
 しかし、他大学の過去問には良問が数多くあります。そんな問題を著作権などがクリアできれば使ってみたいと思うのは、当然のこと。
 
 さて、山梨大学を始めそれを可能にしているシステムがあります。
 それが「入試過去問題活用宣言」http://www.nyushikakomon.jp/index.html 国公立大学56大学 私立大学76大学が加盟しています。
「これまでに受験の場で使用された入試問題は,膨大な数になります。その中には,数々の良問が蓄積されています。これらの入試問題は,それぞれの大学に所属するものですが,同時に,大学コミュニティの共有財産としての側面を持っております。このような考えに立ったとき,それぞれの大学の入試過去問題をお互いの共有財産として活用しようという本宣言の基本的認識に至ります。 それは同時に,他大学の入試過去問題の使用は重大なルール違反というこれまでの通念,あるいは重圧からの解放を意味します。それぞれの大学は,アドミッションポリシーにしたがった入試に向けて,より効率的な対応が可能になるでしょう。」
 
 このような取り組みが平成12年にスタートしました。そのことで、入試問題の相互利用が可能になりました。
 
 大学相互が取り決めをして、過去問を活用する取り組み。基本的な良問は繰り返し出題されてもいいはず。難問奇問をひねり出すよりも、受験生に優しいと思いませんか。