2019/7/26

富士山は山梨のもの?静岡のもの?

 富士山は山梨のもの? 静岡のもの? 
マイクロマガジン社の「これでいいのか山梨県」という本の中に見つけたタイトル。
 
 「富士山は山梨か、静岡か」という論争は、甲斐VS駿河の時代から繰り広げられている。明治の廃藩置県の際にも境界線の策定問題はヒートアップ。
 
 この問題に一応の決着がついたのが、1974年に「8合目より上は浅間大社(富士山本営浅間大社)の私有地」という判決が出た。根拠としては、浅間大社が徳川家康より富士山頂を含む領域の寄進を受けているといった「法的根拠」が示されたから。
つまり、私有地。それも寺社所有地ということで、特殊な場所だから境界線の策定は行わないということ。
 
 これで、一定の決着がついた。
 
 しかし、ここで「表富士・裏富士」問う言葉もあり、静岡県側が「表」、山梨県側が「裏」である。kの言葉は、江戸時代にすでに登場している。有名な葛飾北斎の「富岳百景」などのタイトルにも「表富士」という言葉が出てくる。
 
 千円札に描かれた富士山は本栖湖の「逆さ富士」であるし、とあるテレビ番組では「富士山は山梨県側から見たほうがきれい」という結果になったことも。
 
 ということで、「まあ総合的にみて、富士山は多少山梨要素が大きい」くらいに山梨の人は思っている・・・・。
 
 と、この本には書いてありました。・・・・。