2019/7/10

早稲田大学でもこんな事件が!? (入試不正2)

 昭和55年に、早稲田大学商学部で入試問題漏洩事件が起きた。
 当時は、試験問題は、国立大学の場合は公文書だが、私立の場合は、私文書という扱い。
私文書だとすると、法律のうえではあくまでも単なる紙切れを盗んだということになります。
 
 
問題用紙そのものも盗み出すのではなく、それを事前に読んで暗記した場合はどうなるのか。
 そんな事件が明治時代に合った。それは弁護士の試験、今でいう司法試験。試験問題を清書して印刷し、各地の裁判所に発送する仕事をしていた司法省のある下級役人が、その間に問題を覚えてしまった。そこで、親戚にその試験を受ける者がいたので、その人にこっそり教えたという。
 ところが、その教えてもらった受験生がたちの悪い男で、その問題を他の人に教えてやり、お金をもらっていた。そこから広がって、最終的に21人がお金を払って問題の情報を入手。
 ところが、その中の3人が司法省当局のスパイだったという、嘘のような本当の話。
 
 かくして、この下級役人は逮捕されてしまうのだが、物を盗んだわけではないので、該当する罪がなく、結局は無罪となったという。現在では、守秘義務があるので罪となるが、こんな時代もあったということ。・・・
 
 
 試験には、ドラマがありますね。