2019/6/8

山梨の魅力 =乙女高原と谷地坊主=

6月の晴れた日
山梨県の北部、標高1700mにある「乙女高原」に出かけてきました。
 もともとスキー場であった草原。「亜高山性高茎草原」です。
 
 乙女高原HP  http://fruits.jp/~otomefc/index.htm  によると
「終戦後,乙女高原は県内初の「スキーの競技大会が開催できるほどの本格的なスキー場」としてオープンしました。標高が1700メートルもありますから雪質は問題ないのですが,新潟や長野ほど雪が降るわけではありません。雪が降る前に草刈りをしておかないと,ゲレンデに枯草が出てしまいます。そこで,やはり,初冬に草刈りをしていました。スキー場として管理するために草刈りすることによって,結果的にあの草原が守られてきた」という歴史があります。
 
 現在も乙女高原ファンクラブの皆さんや地域の方々の努力で、草原や湿原が守られています。
 
 草原を散策していると、クマ出没の看板が
 
こんなところにも、野生生物が身近にいることを感じます。
 
 さて、乙女高原の魅力のもう一つに「谷地坊主」があります。
『谷地坊主とは、スゲ属植物が山地の湿地帯に繁茂して坊主頭上の株となったもの、あるいはその株が複数並んでいる景観のことで、北海道釧路地域のものが有名です。谷地坊主は、地形・気温・積雪など複数の条件が揃った場所に、数十年かけて形成されますが、乙女高原ではほとんどすべての湿地に谷地坊主の発達が認められています。その中でも特に発達が顕著な範囲について、天然記念物の指定となりました。』(山梨市HPより)