2019/6/5

国立医科大学で受験生がたった一人!

これは本当の話。
 
 時は昭和16年。ちょうど太平洋戦争の始まる直前で、世の中は戦時好況に沸いていた。そんな時に人のからだを診て、地道に病気と闘っている場合じゃないという時代。
 
 で、受験生が一人しかいなかったのは、新潟の国立医大。もっとも東京日日新聞によると、新潟ほどひどくなくても、他の医大でも受験生は目を覆うほどに少なかった。
 金沢で8名。長崎も4名。岡山で17名、千葉で34名と受験生が50名を満たない大学が国立医科大学で相次いだ。
 人の命に向き合うよりも、戦争で敵と戦うのが国のためという時代
 
 
 時は流れて、昨今の医学部の入試不正。女子や浪人生に不利な選抜基準によって人生までも翻弄された受験生のやりきれなさ。大学全体で入試不正問題に取り組み、公正な入試選抜改革を行なうことがアドミッションセンターのミッションの一つ。