2019/8/14

言葉のちから その90

言葉のちから       【チャンスはピンチ】        

 

91年の秋の話です。

台風が次々に上陸して,青森のリンゴが

9割も落ちてしまいました。

 

作ったリンゴの9割が売れなくなりましたから,

リンゴ農家の人は,肩を落として嘆き悲しみました。

テレビで連日やっていましたから

知っている人も多いと思います。

 

しかし,このとき,

嘆き悲しまなかった人が

いるのです。

大丈夫,大丈夫と。

なぜリンゴが落ちて売れないのに大丈夫なのでしょうか?

こういうことでした。

「落ちなかったリンゴを

『落ちないリンゴ』の名前で

受験生に売りましょう。1個 1000円で」

すると,高いのに飛ぶように売れました。

「落ちないリンゴ!」と受験生はとても喜んで食べました。

彼女は,下に落ちた9割のリンゴに意識を向けずに,

落ちなかった1割のリンゴを見ていたのです。

 

視点が違ったのです。

 

視点が違ったのです・・・・

 

同じ状況にもかかわらず,嘆き悲しむ人がいます。

同じ状況にもかかわらず,楽しく生き,人にも愛される。そんな人もいます。

 

どこを見るかで,人生はこんなにも違います。

視点が変わると,人生の局面が一瞬で変わるのです。

 

台風で落ちたリンゴ。